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悪質なハゲタカジャーナルから身を守る

読者が購読費用を払うのではなく、論文著者が掲載料を支払うオープンアクセス(OA)という出版形式が登場してからしばらく経ちました。2014年から『Nature Communications』が完全OA化に移行するなど、従来型のジャーナルの中にもOAに踏み切るところが増えてきました。

しかし一方で、論文著者から掲載料を取るだけで、十分な査読をせずに論文を掲載する悪質なOAジャーナルがいまだに存在します。このようなOAジャーナルは「predatory journal」、日本語では「ハゲタカジャーナル」と呼ばれています。

なぜハゲタカジャーナルは減らないのでしょうか。また、ハゲタカジャーナルの餌食にならないためには、どのような防衛策をとればよいのでしょうか。

ハゲタカジャーナルに投稿してしまう研究者とは

ハゲタカジャーナルの目的は、学術論文を掲載して学問に貢献することではなく、論文著者から得られる数千ドルの論文掲載料です。研究者に、論文を投稿しようと思われるためには、あらゆる手段を尽くします。

多くのハゲタカジャーナルは無名なので、世界中の研究者に手当たり次第メールします。メールには、著名な研究者が編集委員に入っている、インパクトファクターは高い、査読は1カ月以内でスピーディーに行う、などの美辞麗句を並べます。ところが実際には、本人には無断で編集委員に入れている、インパクトファクターを偽る、そもそも査読をしていない、という特徴があります。

しかし、こうした裏の意図を知らない、経験の浅い研究者にとっては魅力的に映ってしまいます。また、論文掲載数を稼ぎたい、クラウドファンディングで出資者の信用を得たい場合に、ハゲタカジャーナルと知っていながら投稿する研究者がいるのも事実です。こういった背景があり、ハゲタカジャーナルがいっこうに滅びない一因になっています。

ブラックリスト、ホワイトリストを参考にする

悪質なハゲタカジャーナルに対して、真っ当な研究者は声を上げるようになりました。例えば、コロラド大学デンバー校の図書館員であるジェフリー・ビール(Jeffrey Beall)准教授は、Scholarly Open Accessというブログでハゲタカジャーナルの一覧表、通称「ビールのリスト(Beall’s list)」を掲載しています。

さらに、ビール氏の活動に共感した看護学編集者国際団体(INANE: International Academy of Nursing Editors)は、『Directory of Nursing Journals』という記事において、ハゲタカジャーナルの問題点、信頼できる看護学ジャーナルをまとめています。

また、OAジャーナルのデータベース「OAジャーナルディレクトリ(DOAJ: Directory of Open Access Journals)」では、編集委員の確認ができていることなど、所定の条件を満たしたジャーナルのみを掲載しています。

ハゲタカジャーナルにだまされないためには、ビールのリストのようなブラックリスト、Directory of Nursing JournalsやDOAJのようなホワイトリストを参考にするのがよいでしょう。

ハゲタカジャーナルが蔓延すれば、どの論文を信用すればいいのかわからなくなり、科学の発展が妨げられることになります。ハゲタカジャーナルの排除には、研究者一人ひとりの心構えが求められています。

参照ウェブサイト

Scholarly Open Access
Directory of Nursing Journals
DOAJ
ハゲタカオープンアクセス出版社への警戒 栗山 正光


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