研究者向けSNSでの情報収集
様々な情報を発信するSNSは、今や私たちの生活に欠かせないものとなっています。ちょっとしたスキマ時間にスマホやタブレットで簡単に情報収集できるSNSの普及によって、私たちの生活は格段に利便性を増したといってよいでしょう。
今やSNSで得られる情報は多岐に渡り、最新の医学情報などを扱うものも増えています。そこで今回は、論文執筆する際に役立つ研究者向けSNSについて詳しく解説します。
世界の主要ジャーナルの最新情報をキャッチ
医学論文を執筆する際に必須となる最新の医学情報収集。インターネットが普及し、以前と比べて情報収集も格段にたやすくなったとはいえ、全ての主要ジャーナルの最新情報を逐一チェックすることはほぼ不可能といってよいでしょう。また、タイトルや要約だけを読んで購入した論文が、自身が必要とするものではなかったというケースも少なくありません。
そんな悩みを解決してくれるのが、主要ジャーナルのSNSです。今や、世界の主要ジャーナルの多くは、twitterなどのSNSアカウントを保持しており、最新論文の情報をいち早く発信しています。単なる文章だけでなく、関連画像などを盛り込んだ分かりやすい要約が発信されるため、一見しただけでフォロワーにとって有益な情報か否かを判別できるようになっています。
世界中の人々をつなぐSNSで、世界中の有益な最新医学情報を収集していきましょう。以下は主要なジャーナルアカウントです。
・Nature :@nature
・Science :@sciencemagazine
・Cell :@CellCellPress
・New England Journal of Medicine:@NEJM
・The Lancet:@TheLancet
・BMJ (British Medical Journal):@bmj_latest
・JAMA (Journal of the American Medical Association) :@JAMA_current
世界の主要学会のアカウントでガイドラインの情報も得られる
医学系の学会もまた、それぞれ独自のSNSアカウントを利用して情報発信する機会が増えています。もちろん、世界中の主要な学会もSNSを利用しており、世界中に学会誌情報や学界に関連する最新情報、新たに発行されたガイドラインの公開などを行っています。
SNSの利点の一つに、情報の迅速性が挙げられます。SNSで発信される情報はまさしく最新のものがほとんどで、フォロワーはラグタイムなく最新情報をキャッチすることができます。
主要学会のSNSで役立つ情報は様々ですが、とくに論文執筆だけでなく診療上でも大いに役立つ最新ガイドラインを発行とほぼ同時に情報を得ることができるのが最大のメリットといえるでしょう。
お勧めの学会アカウントは専門分野によっても異なりますが、以下のような主要学会にも気軽にフォローすることができます。
・American Society of Clinical Oncology(ASCO):@ASCO
・American College of Physicians(ACP):@ACPinternists
・American Heart Association(AHA)- Detroit:@DetroitAHA
医学情報サイトのアカウントで多くの医学情報にアンテナを
最近では、主要なジャーナルや学会だけでなく、幅広い医学情報を収集した情報サイトのSNSアカウントが増えています。これらのサイトは、特定の分野のみに焦点を絞った情報発信ではなく、多岐に渡る医学最新情報を発信しています。
論文を執筆する際には、特定の分野に絞った情報収集ももちろん大切ですが、幅広い分野の最新知識を持ち合わせることで、執筆内容を更に深めることもできるでしょう。
和訳した論文の要約などを多く発信するアカウントもありますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
・日経バイオテク編集部:@nikkeibiotech
・羊土社 実験医学:@Yodosha_EM
・日経メディカル認証済みアカウント:@NMonl
・新着論文レビュー & 領域融合レビュー :@first_author
まとめ
このように、今やSNSは論文執筆のための情報収集のツールとして利用することも可能です。様々なタイプのアカウントや実施団体がありますので、自身の目的に合ったものを賢く利用してみましょう。