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信頼できる研究者が論文を評価するウェブサービス「Faculty of 1000」

関心のある分野でどのような研究がなされているのかを知るには、最新の論文をチェックすることが大切です。しかし、毎日膨大な数の論文が出されており、全てに目を通すのは現実的ではありません。そこで、信頼できる研究者が論文をおすすめし、効率よく論文をチェックできるサービスが「Faculty of 1000」(以下F1000)です。

最新の論文に点数とコメントを付けて評価する

F1000では、医学・生物学の研究者約8000人が読んだ論文の中から、特に注目すべきものを毎月数本選び、点数とコメントを付けて評価します。分野(faculty)は、医学が20分野、生物学が24分野に分類されており、各分野はさらにいくつかのsectionに分かれています。

F1000は月額9.95ドルの有料サービスですが、登録すれば過去のコメントを含めて全て閲覧できます。F1000に登録するときに、自分の関心のあるsection、例えばCardiovascular PhysiologyやDiabetes & Obesityなどを選択すれば、その分野の注目の論文が表示されます。sectionだけでなく、レビューする研究者を選択して、その人の紹介論文を表示することもできます。

なお、登録しなくても「Article Recommendations」のページでは、分野ごとにトップ評価の論文と評価コメントを週替わりで閲覧できます(無料)。まずはこの方法で、どのような論文が紹介されているのか、どのようなコメントが寄せられているのか、見極めるのがよいでしょう。

対象はメジャー誌からマイナー誌まで幅広く

F1000の最大の特徴は、マイナー誌に掲載された論文も取り上げることです。いわゆるメジャー誌は、大規模臨床試験などインパクトの強い研究を採用しがちです。自分の研究分野の細かい情報はマイナー誌に掲載されることが多く、後にブレークスルーのきっかけとなる成果がマイナー誌に掲載されることもしばしばあります。

しかしマイナー誌までチェックする余裕がないのも事実です。そこでF1000を利用することで、メジャー誌からマイナー誌まで幅広く、自分の専門分野の情報を効率よく収集することができます。論文をチェックする余裕がないときには、まずは数カ月サービスを試してみてはいかがでしょうか。