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研究室内のコミュニケーションに特化したチャットツール「Slack」

研究室内のメンバーとやり取りするツールとして、電子メールを使っているところはまだ多いのではないでしょうか。しかし、内部連絡のために電子メールを使っていると、外部とのやり取りの中に埋もれてしまうなど、決して十分な方法ではないといえます。そこで、内部コミュニケーション専用ツールの導入を検討してみましょう。今回は、研究室での導入が進んでいる「Slack」を紹介します。

日本の研究室でも導入が進んでいる

Slackは、2013年に公開された比較的新しいツールです。海外のスタートアップ企業が好んで使っていますが、『nature』誌が2016年末に「How scientists use Slack」というタイトルで取り上げるほど、研究者の中でも注目されています。日本でも、PIが比較的若い研究室で導入するところが増えています。

Slackでは、会話する内容に応じて「channel」を分けます。例えば、研究テーマ、事務からの連絡事項、注目の論文を紹介するもの、ミーティングや懇親会など研究室内のイベントに関するもの、などで分け、それぞれのchannelでチャット形式でメッセージをやりとりします。channelは、Slackの画面の左側にリストとして表示されるので、メールのようにどこにあるかわからなくなる、ということはありません。また、ユーザーごとに個別に連絡する「Direct Message」機能もあります。

メッセージを送るときは、メールよりもSNSに近い操作になります。メールのように新規作成画面を開き、タイトルや宛先を書く必要はなく、いきなり本題から始めることができます。これだけで、かなりの時間と手間を省くことができます。

外部研究者とのやり取りも可能

Slackでは、シンプルですが使い勝手のいい機能が豊富にあります。例えば、Googleカレンダーと連携して予定前にSlackから通知する、メッセージ内でプログラムのコードを見やすく表示する、といったこともできます。このあたりが、特に情報系の企業や研究室で好まれている理由だと思われます。

また、共同研究先や、これまでメーリングリストでやり取りしていた外部研究者との連絡も、Slackで行うことができます。このような場合、研究室とは別のSlack(URL)を作成し、アプリの画面でSlackを切り替えることになります。

Slackは無料で始めることができますが、保存できるメッセージは1万件、容量は5GBという制限があります(上限に達すると古いものから削除されます)。有料プランに移行すれば無制限に保存できるので、まずは無料プランで検討してみてはいかがでしょうか。なお、Slackは、ウェブブラウザ上だけでなく、Windows、Mac、iOS、Android向けのアプリもあります。