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アプリ内で論文検索もできる管理ツール「ReadCube」

論文管理ソフトとして、Mendeleyと並んで研究者の間でよく使われているのがReadCubeです。無料で始められるうえ、アプリ内でPudMed検索、参考文献作成サポートなど、豊富な機能を手軽に利用できます。

アプリ内で論文検索、ダウンロード、閲覧できる

ReadCubeを利用するには、ウェブサイトでアカウントを登録します(無料)。メールアドレスだけでなく、FacebookとGoogleアカウントによる認証も可能です。ReadCubeは、ブラウザ上だけでなく、Windows、Mac、iOS、Android向けにアプリが用意されています。

ReadCubeの大きな特徴は、アプリ内でPudMedとGoogle Scalarを使った検索ができることです。ジャーナルを購読している場合やオープンアクセスの論文なら、ブラウザを立ち上げることなく、シームレスにダウンロードできます。有料論文の場合でも、リンク先のウェブページがReadCube内に保存されます。保存した論文は、「リスト」という機能を用いて、フォルダのように分類できます。また、通常のPDFファイル(日本語を含む)を取り込むこともできます。

ReadCubeは、PDFリーダーとしても活用できます。文章を4色でマーキングでき、コメントを書くことができます。「Enhanced PDF」という機能を使うと、参考文献のナンバリングを自動で認識して、掲載先のウェブページに移動、さらに論文をダウンロードという一連の流れをスムーズに行えます。

便利な機能の一つが、参考文献の作成をサポートする「SmartCite」です。ReadCubeを立ち上げた状態でMicrosoft WordでCtrlキーを2回連続で押すと、ReadCube内のファイルを検索するポップアップが表示されます。論文を指定すると、あらかじめ設定した投稿先のジャーナルに合わせた形式で、参考文献の入力が自動で行われます。これだけで、かなりの時間の節約ができます。

年間契約でフル機能を利用できる

年間55ドルを支払うと、ReadCube Proとなり、すべての端末と同期する、ファイルをタグで管理する、などの機能をすべて利用できます。これらの機能は、アカウントを登録してから30日間は試行期間として無料で利用できます。タブレット端末などで論文を読むことが多い方は、検討してみてはいかがでしょうか。

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