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論文を多くの人に広めるためのウェブサービス「Kudos」

自分の論文をより多くの人に読んでもらうためには積極的な宣伝活動が欠かせません。単に論文のリストを作るだけでなく、それぞれの論文がどのような意味合いをもつか、丁寧に解説することも必要になります。このような論文紹介ページを簡単に作成し、さらに論文のダウンロード数などの種々のデータを1箇所にまとめて確認できるウェブサービスが「Kudos」です。

論文を平易に紹介することでダウンロード数は23%増加

Kudosの紹介ページには「Without dissemination, research has no impact(宣伝なしに研究はインパクトをもたない)」とあります。Kudosは、論文を多くの人に広めるために作られました。

アカウントを作成すると(メールアドレスによる登録で無料)、自分が著者となっている論文を検索、登録できます。そして、短いタイトルと、「What’s it about?(何についての研究か)」「Why is it important?(なぜ重要なのか)」の欄を記入します。平易な文であるほど、読者は理解しやすくなります。いつでも更新できるので、新たな研究成果に応じて追記することも可能です。

このページはTwitter、Facebook、メールなどで簡単にリンクを共有できます。SNSを用いた宣伝や、学生や共同研究者との情報共有に活用できます。単に論文へのリンクを記載するよりも、内容をよりわかりやすくアピールできるのがKudosの特徴です。

この方法を使うと、論文のダウンロード数は23%増加したという報告もあります。

さまざまな指標を1箇所に集約

Kudosのもう一つの特徴は、上記で作ったページのシェア数、ページビュー数、論文のダウンロード数を1つの画面でまとめて確認できる点です。

管理画面では、作成したページごとにTwitter、Facebook、LinkedInにおけるシェア数、SNSからのクリック数、総ページビュー数、論文が掲載されている出版社へのクリック数が表示されます。また、Kudosと連携している出版社であれば、論文のダウンロード数も表示されます。最近では出版社のサイトでダウンロード数を表示するところもありますが、Kudosでは他の指標も一括して確認できるのは便利な点といえます。

論文を広くアピールすることで、引用数の増加,あるいは共同研究につながる可能性があります。すでにSNSを活用しているなら、Kudosを使ったさらなる宣伝を展開してみてはいかがでしょうか。

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