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投稿規定について

ジャーナルに投稿した論文の修正を要求されたときに、「投稿規定に従うように」と指示されたことはないでしょうか。投稿規定に従うことは掲載への近道です。

投稿規定はジャーナルごとに異なるため、論文を書く前に確かめておき、それに従って書くのが理想的ですが、論文を書きあげた後で、投稿先を決められる方もおられますし、投稿先を変更する場合もあります。手間がかかっても、規定にあった体裁で投稿してください。

投稿規定に従う理由

投稿規定が存在する一番の理由は、ジャーナル全体としてフォーマットを統一させ、読者にとって読みやすくさせるためです。論文は読者のためにあるのですから、著者が読者のために投稿規定に従うのは当然とも言えます。
また、投稿規定に従っていない論文を出版・掲載しようとすると、修正で余計な手間や時間がかかり、編集者側の負担になります。

投稿規定の例

1.タイトルページについて
筆頭著者の所属先、Eメールアドレス、住所などを漏れなく記載します。
共同著者名も全員フルネームで記載します。
(所属が複数にわたるときには、上付きの数字で番号を振ることが多いです)。
タイトルページに共同著者の作業内容(Acknowledgment)や利益相反(COI)を記載する雑誌もあります。
また、医学関連の研究の場合には、所属機関の倫理審査委員会の同意が得られて行われたのか、後ろ向き研究の場合でも患者に倫理的配慮はなされたのかなどの記載が必要な雑誌もあります。(倫理上問題があると見なされた論文は受理されない可能性があります。)

2.抄録について
抄録が構造化(structured abstract)なのかどうか、文字制限があるかどうかを確認ください。structured abstractの場合は指定されている項目に従ってまとめてください。

3.本文
全体の長さ、組み立て(項目)が規定されていることがあります。
また本文中のレファレンスの書き方が規定されていることもあります。
段落のタイプの仕方が規定(タブや、インデント)されていることもあります。

4.図表
レジェントを本文の後ろに記載する場合もあれば、別ファイルとする場合もあります。表のファイル形式や、図のファイル形式や解像度が規定されていることがあります。

5.参考文献:(参考文献の書き方
引用するジャーナル名は正式名称か短縮表記か、著者を何名まで書くのかは、ジャーナルごとで異なります。
本文中に出てきた順番に1, 2とする場合もあれば、著者名(アルファベット順)にすることもあります。
書籍や、インターネットで取得した文献の書き方も指示されていることもあります。
最近ではdoi番号が必要な雑誌が増えていると思います。
参考文献の記載では、参考文献リストを自動で出力するソフトなどをうまく使うのも効果的です。

投稿規定に従うことは、編集者からの印象をよくし、スムーズなやりとりにつながります。細かい規定にも配慮することが、論文掲載への近道です。

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