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カバーレターは英語でどう書けばよいのか

オンライン投稿がほとんどとなった現在でも、カバーレターを要求するジャーナルは多くあります。カバーレターは編集者が論文よりも先に読むものであり、「論文を読みたい」「投稿のルールが守られている」と思わせる内容を書くことが大切です。何をどのように書けばいいのでしょうか。

書くべきこととその例文

最初に書くべきは、論文のタイトル、新規性、結論です。
・タイトルについての例文
I would like to ask you to consider our manuscript entitled ”論文のタイトル” for publication in ”ジャーナル名”.

・新規性と結論についての例文
This report highlights ”研究テーマ、症例など”, which is of special interest because ”新規性、報告すべき理由など”. This study found “結果と結論”.

倫理審査委員会の同意を得ている、患者からインフォームドコンセントが得られている、COIの有無など、倫理面にも配慮していることを明記することも必要です。

・倫理審査委員会と患者の同意があることの例文
All study participants provided informed consent, and the study design was approved by an ethics review board.

・患者は匿名化されていることの例文
The identity of the patient(s) has been protected.

・COIはないことの例文
All author report no conflict of interest related to our manuscript.

・一部の著者が企業から研究資金を受けている場合の例文
“著者名” has received research funds from “企業名” for “研究テーマなど”

著者全員が内容を確認していることも記載します。
・著者全員が内容と投稿に同意していることの例文
All authors have approved the manuscript and agree with submission.

査読してもらいたい人(あるいは査読してもらいたくない人)がいれば、理由も添えて書きます。
・査読者として推薦したい人がいるときの例文
My coauthors and I would like to suggest, as potential referees “推薦する査読者と連絡先” because
“理由(病態の作用機序に精通しているから、デバイスの開発者だから、など)”

・査読してもらいたくない人がいるときの例文
We ask that “査読してもらいたくない人” are excluded as referee because of potential conflict of interest.

投稿規定を読み記入事項を確認する

NEJMなど、カバーレターを別途作成するのではなく、オンライン投稿時にテキストボックスに必要事項を記載するタイプのジャーナルもありますが、書くべきことや注意すべきことはカバーレターとほぼ同じです。

ジャーナルによっては、カバーレターに記入事項を指定しているところもあります。投稿規定を読み、記入事項は何かを確認してからカバーレターを作成しましょう。

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